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ゲーム寄りのよろず二次創作ブログ
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ACE COMBAT 6 SS
重巡航管制機要撃の数日後
『帰らずの海』の、実質的な続編


「いくら君といえども、命令違反は重罪だ」
 渋い表情でそう言ったヴォイチェクに、パステルナークはくくっと喉を鳴らす。そんなわかりきったことをいちいち目の前で語らねばならない狭量な組織が今更ながらにおかしくなったのだ。まあ、だからこそ、軍隊というものが維持されるのも真実なのだが。
 エメリア軍によるアイガイオン強襲の第一報が入ったとき、パステルナークはようやく到着した自機のテスト飛行の最中だった。司令部は即座に、待機中の小隊を率いて現場へ急行するように命じる。が、時すでに遅し、彼らの到着までアイガイオンは持たない……高度な軍事的判断というもので、パステルナーク率いる隊には帰還命令が出た。
 しかし彼は命令を承伏せず単機にて飛んだ。エストバキア連邦が誇る次世代ステルス戦闘機CFA-44「ノスフェラト」、吸血鬼の異名を持つ、現在パステルナーク専用として一機のみが前線に配備される破格の性能を秘めた翼は彼を戦場に間に合わせ、そしてエメリアのエース部隊との邂逅をもたらした。
「……中佐、彼らは」
「イリヤ・パステルナーク少佐。詳細については自室にて連絡を待て」
 パステルナークがなにを言おうとしたのか。その内容をも察し、ヴォイチェクは固い声で遮る。つまり謹慎か、確かに他に手はあるまい、と肩を竦めてみせたパステルナークは、そのまま部屋を出て行こうとする背に向けて言葉を投げかける。
「中佐。『この国』の明日が、貴方には見えますか?」
 かつんとヴォイチェクの足が止まる。僅かに首を動かし振り返ろうとして、彼はやめた。そのまま再び杖を鳴らしてドアを開けて出て行けば、部屋の中に静寂が降りる。
 答えないことが答えであることは、互いにわかりきったことだ。パステルナークはふっとため息をつき、小さな窓から見える青い空に目を細める。
『くはは……あれは我が国の……来てくれたか。くはははは……』
 耳に蘇るのは亡者の声。アイガイオンと共に海に還ったリーデル大尉は、ある意味、幸せ者であるのかもしれない。
 パステルナークが戦線に召喚される以前より、試作されたノスフェラト・プロトタイプはこの戦争への投入を目指し彼専用に徹底した改造が施されていた。その指揮を執ったのは、ノスフェラト開発の基礎理論を作り上げた『彼ら』―ベルカの亡命者達。かつてベルカ戦争時に彼らが作り出したADFX-02「モルガン」に発した、しかしまったく別の姿を取るこの機体は、たった一つの映像を彼らが見てしまったことで復讐の道具に成り下がった。
「まったく……」
 長年恨みし『円卓の鬼神』、それを思わせる軌跡を持つ形代を彼らは見つけてしまったのだ。否応なしに無意味な復讐劇の片棒を担がされることになってしまったパステルナークは、しかし、その意図すべてに乗っているわけではない。リーデルがノスフェラトによって形代が墜落するのに歓喜し、蘇りし凶鳥の血脈の末であるアイガイオンの黄泉路の供となったことなど、彼にとってはどうでもいいことだ。
 パステルナークが与えられたのはベルカの復讐の牙ではなく、エストバキアの未来を守る盾であるはずだ。しかし、この国を統べる『将軍たち』にとってはエストバキアの強さと正統さを取り戻す剣、なのだ。
「……馬鹿が」
 空を映す彼の目が深い色を帯び、ぎりと奥歯が鳴る。
 世界を敵にしたあとでなにができる。傷ついた大地と敗北の先になにを描くというのだ。なぜベルカが、エルジアが辿った道を歩むことを選択したのだ。……ああ、なんのことはない。なぜならこの国の導き手は亡者どもを取り込もうとし、逆に呑まれた。自分が乗るのは彼らが作った地獄への馬車なのか、これから率いるのであろう最後のシュトリゴン隊の、御者となるのか。
 だが、だとしても。
 ふっと、パステルナークは笑いを漏らす。
『天使? 私が? 貴方、なにを言ってるんだ?』
 凜とした声の敵エース。女性だというのは聞いていたがあれほど若いとは、またしても予想外だった。恐らく二十代半ば、ひょっとしたら十代かもしれない―まあ、曲がりなりとも軍属なのだからこれはあり得ないだろうが―彼女の声が、己を天使などと呼ぶ相手を揶揄したような響きも含んでいたのになにか見透かされた気がした。
 そうだ。エストバキアの行く末を憂う一方で、かの『円卓の鬼神』の面影を持つエースパイロットに対することができるのを喜んだことも本当なのだ。一刻も早く彼と、いや、彼女と対峙する時を望んだのも真実なのだ。
「……そう、君は天使なんだろう?」
 その理由は? その事実の、行く着き先は?
「上がってこい、ガルーダ。お互い、まだ地に墜ちるには早い」


§


 名前は、と問われた。
 自分がどう呼ばれているのかは知っていたから、"マリア"と答えた。
 親は、と問われた。
 もう随分と会っていなくて、少し考えて、"忘れた"と答えた。
 歳は、と問われた。
 覚えていたけど、問われる理由がわからなくて、黙っていた。
 なら生まれた日は、と問われた。
 ……"7月8日"と、答えた。


 着陸後、もどかしげにメットやマスクを外し自機から飛び降りる勢いで離れシャムロックは走った。正常な位置につけた彼の機体とは異なり、飛行可能なギリギリの推力をなんとかここまで保ちコントロールを失いそうになりながらも滑走路端に着陸したF-15C―タリズマンの搭乗機は、ボロボロになった姿をさらしている。その周囲には連絡を受け待機していた整備員たちと医務班がすでに集まっていた。
「タリズマン!!」
 シャムロックの声に彼らが振り返り、素早く道を開ける。その先には、幾人かに抱えられるようにして、まさにコックピットから降ろされたばかりの彼女の姿があった。
「!!」
 目に飛び込んできたのは、彼女を構成するはずのない、赤。結わえた紐がほどけたのか、流れ乱れた黒い髪から見える額を押さえたタオルが真っ赤に染まっている。おかげで表情はまったく見えないが、意識を失っているようで支える人間に完全に身を預けていた。着陸の際は、朦朧とした声ではあったがシャムロックのフォローや基地管制に応えていたが、恐らくそれで最後の気力を絞りつくしたのだろう。
「……っ」
 めまいのような感覚を覚えつつも、シャムロックは担架に寝かされようとしている彼女に駆け寄った。それくらいしか、できることがなかった。

§

「まったく、脅かすんじゃないぞ、こいつめ。本気でお前が墜ちちまったのかと思った!」
「そんなこと言われてもなぁ。必死だったんだよ、これでも。必死すぎでどうして助かったんだか覚えてないくらいだし」
 見舞いに訪れた皆に囲まれベッドに半身を起したタリズマンは、額や腕などあちこちに包帯を巻いた痛々しい姿に似合わない幼げな仕草のまま唇をとがらせてアバランチに抗議した。それに彼は、少し申し訳なさそうに頬をかく。
「……あの相手、凄かったな。無人戦闘機に手こずっちまったこともあるが、その……すまん、助けられなくて」
「はい!? そんな、別にそういう意味じゃなくて。アバランチたちのせいじゃなくて、単に私があのエースに負けたってことなんだからさ」
「確かに良い腕だったわね。それに機体も半端ないもののようだし」
「ああ、とんでもない性能だな。エストバキアもあんな切り札を残していたとは」
 ラナーが真剣な顔で頷き、その隣のウィンドホバーも唸る。操っていたパイロットがエース級だったとはいえ、無人機の展開規模によっては一機で戦線を維持できそうな勢いだったのだ。あの機体に小隊単位で来られた日には、と想像しぞっとするウィンドホバーだが、そんな彼の気持ちを見透かしたようにタリズマンがにっと笑ってみせる。
「大丈夫だよ。一番の敵は『識らないこと』、どんな奴だって戦い方さえわかれば勝てる。無人機をなんとかするのに皆の力を借りるとは思うけど、次は、負けない」
 そこにあるのは、ほんの数日前に敗北を喫した相手に対する、負わされた傷も癒えない状況とは思えない声色と強さを宿した瞳だ。……我らがエメリアのエースは健在、むしろ敗北を糧にさらに大きく成長してしまった。今度はどんな無茶をやらかしてくれるのか、と頼もしく思ったのはウィンドホバーだけではなくラナーもアバランチも同じだ。
「まあ、ともかく無事で良かった。あのデガブツを墜としてこれからが本番だって時に、お前がいないんじゃ盛り上がらない」
 アバランチがそうにんまりと笑い返すと、じゃあ時間も時間だしそろそろ退室しましょう、とラナーが皆を促した。本人が『すぐにでも復帰できるのに』と軍医に抗議するくらいに元気なので忘れがちなのだが、タリズマンは一応怪我人なのだからという配慮だろう。また来る、と言いつつ皆が部屋を出て行く中、それまでずっと黙ったまま三人の後ろに控えるようにしていたシャムロックが、すいとタリズマンの傍らに寄る。
「…………」
 互いに言葉は出なかった。シャムロックはただ、じっと自分を見上げてくる黒い瞳を見返す。が、それはほんの数秒で、その黒色に吸い込まれてしまいそうな気がして彼は軽く目をそらした。
 この行為自体が、自身への嫌悪からくるものだとシャムロックは理解していた。二番機として、相棒として彼女の背を護ると誓い、隣にあることを誇り共に飛ぶことに自信すら見いだしていた結果がこれなのだ。一番肝心なときになにもできなかった悔やみと申し訳が、彼女を正視することを自身に許さない。
「じゃあ」
 そのまま小さく別れを告げ、シャムロックもきびすを返して立ち去ろうとした。
「……タリズマン?」
 が、できなかった。掛布から伸ばされた彼女の手が、シャムロックのそれを掴んだから。しかしそれは一瞬で、すぐに手は離れてしまう。しかしその行為は明らかに『行かないでほしい』という意思表示であろうし、今度は変わらず彼をじっと見つめる黒瞳の奥にある光りがそう訴えていた。
「シャムロック」
 ああ、彼女に呼びかけられたのは何日ぶりなのだろう。ふと、そんな感慨が脳裏を過ぎる。
「なんだ?」
「滑走路が見たいんだ」
 その願いは、シャムロックにしてみれば意外であるようで、しかしそうでもないような気もするものだった。タリズマンにとっては、習慣となっていたことを数日行えていないのだから落ち着かないこともあるだろう。しかし自身の状況を慮ることができないような彼女ではないのも事実だ。
「わかった」
 それでも、彼女が言うのなら叶えてやりたかった。渋い顔をする軍医に丁寧な断りを入れてから、シャムロックは先に立って医務室を出る。ふと気がつけば、外へと向かう通路とは反対側に、出て行ったアバランチたちが半ば曲がり角に隠れるようにして不安げな視線を投げかけてきていた。さすがに、つきあいの長い彼らはガルーダの異変に気がついていたのだろう。それにシャムロックは心配するなと軽く手を振り、あとから出てきたタリズマンに彼らが見えないよう身を盾にして先へと促した。
 そのまま向かった先、幸いにもそれ以外には誰に会うことなくたどり着けた滑走路は、すでに夜の闇に沈んでいる。無論、基地内には照明もあり暗闇ということはないが、滑走路全景を見渡すにはまったく足りない。これでもいいのだろうか、と思うシャムロックの隣から深いため息が聞こえた。
「そうか。私、ちゃんと帰ってきたんだな」
 どういうことだ、と怪訝そうな顔で見下ろすシャムロックに、タリズマンは困ったような、しかし喜んでいるような、なんとも複雑な笑みを返した。そして、あのさ、と話し始める。
「エストバキアの新隊長だって人と戦ってるとき……うまく言えないけど、私、おかしかったんだ。自分が自分じゃないみたいで、機体と私がひとつになったみたいで、でもなんだろうな、すごく、からっぽ、だった」
 たどたどしく、それでも自分なりの表現で相棒に、シャムロックに彼女は伝えようとする。あのとき、自分を苛んだ奇妙な感覚を。
「私はそこで、一人だったんだ」
 そうだ、とシャムロックは気がつく。あのときタリズマンは、なにもしゃべっていなかった。いつもはゴーストアイが呆れるほどに賑やかに、その直前のアイガイオンを相手にしていたときもはしゃいだ声で無線を騒がせていた彼女が、だ。……なぜ、こんな簡単なことに気がつかなかったのだろう。ますます自身を情けなく思うシャムロックに構わず、彼女は続ける。
「すごく妙だった。あの空には私と相手しかいないのに、私はどこにも行けない。好きなように飛べるのに、思い描く場所にいけない」
「だから『空が狭い』と?」
「え? 私、そんなこと言った?」
「覚えてないのか?」
 うん、と頷いて、タリズマンはらしくなく苦笑する。
「本当に、それだけ、なにか別のモノを見ていたんだと思う。でも違うんだ。今、ここに立ってわかった。私がほしかったのはあの空じゃない」
 そしてタリズマンは、星の輝く空を見上げ、そこに向かい大きく手を伸ばす。基地の明かりに紛れてしまっている星々を腕に抱きしめるように。
「前に話したよな。私は空が好きで、そこに行きたくて仕方なかったのかもしれないって。それは、しれない、じゃなくて真実だった」
 ようやくわかったんだ、と夜空を見つめたままタリズマンは心で呟く。
「私は多分、空に世界を求めてた。広い空になら、私が『生きている世界』があるんだって」
 どうしてあれほど空に焦がれたのか、それはユリシーズへの、一種の無自覚なままの復讐にして回帰だったのだ。
 個を個たらしめる、人間を構成する重要なモノは記憶だ。つまりそれまでの自身をすべて奪われることは死に等しいのに、ユリシーズは彼女から地上における居場所を、記憶までをもさらっていったのだ。
 彼女は自身を『殺した』ユリシーズを心の奥底では憎んだのだろう。この世界を覆い多くの戦乱を生み出し、エストバキアを狂わせたその憎しみは、彼女自身を空へと駆り立てた。
 飛来せし運命に打ち据えられても空を目指して人間は舞い上がるのだ、不可逆の鋼鉄の翼をまとって。
 多くの理不尽を強いたものたちに、彼女はそう思い知らせてやりたかったのかもしれない。そして同時に、空の向こうには隕石も落ちてこない楽園があってほしいなどと望んでいたのかもしれない。
 なぜなら、絶対者たるユリシーズはその向こうからやってきたのだから。
「でも! そんなの私の、勝手な話なんだ!」
 きっぱりとそう言い、タリズマンは星空からシャムロックへと顔を向ける。そこには、さきほどアバランチたちに向けていた、どこか不敵な笑みが浮かんでいた。
「私は私だけの理由で飛ぶわけにはいかないんだって、もうわかってる」
 しかし、その表情が持ちこたえたのはそこまでだった。その瞳から熱が失せ、星のない夜空のような不安な色に染まっていく。唇が震えて、きゅっと一度引き結ばれて、
「わかってるんだ。私が墜ちればエメリアも墜ちるのかもしれない、って」
「……ああ」
「でも、ごめん。ちょっと、泣いても、いい?」
 唐突にも思えたそれは、シャムロックには彼女の中で理解と臨界が限りなく近づいてしまっているのだとわかった。だから肯定の代わりに、うつむいた彼女に一歩近づいて背に腕を回して抱き寄せる。されるがままシャムロックの胸に、包帯に隠れた額を当てたタリズマンが肩を震わせた。
「こわ、かった」
 掠れて、しゃくり上げる合間にこぼれる言葉にうなずき、ゆっくりと頭を撫でる。その仕草はシャムロックにとってはどこか懐かしいものだ。
「ここに、降りるとき……血で、前がよく見えなかった。こんな空にはいたくない、なのに降りられないって、帰れないって思って……怖かった。もう、戻ってくるなって、言われたみたいで」
 彼女にそんな想いをさせてしまったのは自分だとシャムロックの胸が痛む。いつでもその背を護ると誓い約束したのに、と口をついて出そうになる謝罪に、しかし彼は、これは違うのだと己の目の曇りをようやく自覚する。
 ただ護るのではない。そこに自身の意義を見いだすのは、間違っている。それだけではすべてが否定される日が来てしまう。そう、わかっていたはずなのだ。空に焦がれる彼女が振り返ることを思い出したときに受け止められる人間がいてもいいと、そう考えたのは他ならないシャムロック自身なのだから。
 彼女は帰れない自分を恐れた、地に立っている自分を思い出した。なのに、本来とても簡単であるはずの『振り返る』すべを忘れてしまっている、いや、きっと知らないのだ。
「……マリア」
 聞こえた音に、びくんと彼の腕の中の体が震えた。それは驚きだけではないのだろう。とっさに上げた涙を含む瞳は、明らかに不安げに揺れている。
「シャムロック?」
 彼女の想いすべてをシャムロックが知ることなど不可能だ。しょせん個は個をわかり得ないのだし、彼はタリズマンが感じ続けた這い寄る悪魔に呑まれたことはおろか触れたことすらない。でも、だからこそできることもある。
「おかえり、マリア」
 君はちゃんと帰ってきた、ここにも君の立つ場所はある。そんな想いを込めてたった一言、とても簡単な言葉を差し伸べる。そして初めて意識して口に上らせたその名を大切に、もう一度繰り返す。
 ああ、とタリズマンの口から意図しない吐息がこぼれた。そしてそれは、まるで憑き物が落ちたかのような表情をもたらす。……彼女は、笑った。いつものように明るく、いつもと違う、シャムロックが初めて目にする、見る者を安心させるような笑顔で。
「ただいま!」
 その先は言葉にならなかった。笑顔で応えた頬にポロポロとまた涙がこぼれる。しかしそれは先ほどとはまったく違う温かさのもので、それを隠すように彼女はまたシャムロックの胸に顔を埋めた。そして、ぎゅうと彼の背に腕を回す。
 それは彼に縋ったわけではない。言葉にできない礼の代わりに、ただ自然にその身に触れることを求めてしまっただけだ。この人に会えて良かった、この人と共に在ることを許されて良かった、そんな途方もない感謝は神などという不確定なモノではなくこの人自身にこそ捧げるべきなのだから。
 そうか、私の誕生日は今日、この瞬間なのかもしれない。"マリア・アッシュ"はユリシーズに一度殺された、殺されることで産み出されて、そのままずっと中空にただあるがままだったのだから。
 心に溢れるその想いが、この身を通して伝わってしまえばいいのに。そんな風に考えながらタリズマンはよりいっそうの力を込めて、その温もりを腕に抱きしめていた。

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